こんにちは。
6月中旬に入り暑くなってきましたね。
院内は歯科材料の精度を出すため一定温度(少し涼しい温度)にしておりますので、寒がりの方は一枚羽織って頂くといいと思います。(ブラケットも用意しています)
患者様から質問を頂いたのでお答えしたいです。
「抜歯後に抗生剤(抗菌薬)は飲まなきゃだめなんですか?? 」という質問です。
まず知って欲しいのは、昔の歯科は抜歯後に抗生剤(抗菌薬)を3日分出すのが当たり前の風潮でした。
私(院長)も今年で歯科医師免許を取得して12年目ですが、私が勤務した大学病院、盛岡、水沢の開業医、滋賀県の開業医も同じでした。
お口の中は便と同じ菌数が存在するので、体の中でも非常に不潔な部位です。
そこで抜歯した部位が感染しないようにするために術後感染予防の意味合いで処方していました。
私どもの医院では最新の学会のガイドラインに沿っています。
リスクのある方(高齢者、基礎疾患、心内膜炎など)や下顎埋伏抜歯、インプラント埋入手術、歯周外科、歯根端切除、骨隆起除去などの手術、または炎症を起こした歯牙の抜歯は抜歯1時間前から抗菌薬を服用お願いしています。
また手術の程度、お口の中の清潔度から術後感染予防で抗菌薬の投与日数を決めます(処方しないことも多いです)。
適切な回数、日数を患者様によって変更しています。
日本では抗菌薬の諸外国よりも投与機会が多く、耐性菌が社会問題となっています。(海外では抗菌薬を出さないことが多いようです。)
適切な抗菌薬の使用が、本当に必要な時に効果を発揮してもらわないと困るのが抗菌薬ですので、むやみやたらに抜歯後必ず3日分処方することは当院では避けています。
ご質問があればお答えしますので何でも聞いて下さい。